バイトに応募する場合でも、正社員と同様に志望動機は必ず聞かれる項目です。志望動機を説得力のある内容にすると、採用される可能性がアップするでしょう。
しかし、履歴書に志望動機をどう書けばいいのか、面接でどう伝えればいいのか、悩んだことはありませんか?今回は、フリーターのバイト面接において、効果的な志望動機の書き方と伝え方のコツを解説します。
■履歴書に志望動機を書くときのポイント
履歴書に志望動機を書く場合、以下のポイントを踏まえて書きましょう。
◇働きたい理由を明確にする
なぜこの仕事を選んだのか、なぜ応募先の企業で働きたいか、という理由を具体的に書きましょう。採用担当者は本気で働く気があるかどうか、志望動機の内容で見極めることが一般的です。面接で志望動機を改めて質問されることも多いので、理由を明確に説明できるように考えておく必要があります。
◇経験を活かす・即戦力になることをアピール
これまでのバイト経験は、即戦力になる人材というアピールポイントになります。同じ職種でバイトしたことがあれば、「必要なスキルを持っている」「即戦力として働ける」という点を志望動機に盛り込むと効果的です。
◇未経験の職種は自分の強みをアピール
これまでバイトした経験がない職種に挑戦したい場合、自分の長所や強みをアピールしましょう。たとえば以下のように、応募する職種に役立つ内容を書くと効果的です。
- 人と接するのが好き
- コミュニケーション能力がある
- 几帳面な性格
- 黙々と作業するのが苦にならない
◇簡潔な文章にする
志望動機を文章で書く場合、わかりやすく簡潔な文章にすることが重要です。ダラダラと長い文章を書くと印象に残りにくいので、短めの文章や箇条書きなど、端的に書くようにしましょう。また、わかりやすい文章にするためには、結論から先に書き、次に理由や根拠を書くこともポイントです。
■【志望理由別】志望動機の書き方
志望する理由別に、志望動機の例文をご紹介します。以下の内容を参考にしながら、自分の言葉で志望動機をまとめましょう。
◇経験を活かしたい場合
過去の仕事の経歴と、仕事の適性をアピールすると効果的です。
<例文>
「居酒屋とコンビニで働いた経験があり、これまでの接客経験を活かしたいと思い志望いたしました。お客さまへの対応は丁寧に、かつ仕事はスピーディーに、ということを常に意識していたため、こちらのお仕事でも活かせると思っています」
◇興味がある仕事の場合
興味がある仕事に就きたい場合、好きなことだから働きたい、という意欲をアピールすると良いでしょう。
<例文>
「これまで軽作業の仕事をしていましたが、人とコミュニケーションを取りながら働くことに興味を持っていました。接客業の経験はありませんが、好きなことでもある人と話すという仕事をしたいと思い志望いたしました」
◇スキルアップしたい場合
将来のためにスキルアップしたい場合、具体的な理由を添えることがポイントです。会社の制度にも触れると、企業研究をしたというアピールにつながります。
<例文>
「これまで短期バイトが中心でしたが、将来性を考え、ITスキルを身に付けてエンジニアになりたいと考えています。貴社では研修制度が整っていることを知り、未経験の私でもチャレンジできると思い志望しました」
◇たくさん稼ぎたい場合
稼ぎたい具体的な理由と、応募先を選んだ理由を伝えると説得力が増します。
<例文>
「一人暮らしで生活費が必要なため、時給が高いコールセンターの仕事を探していたところ、貴社の求人に応募しました。貴社の商品を以前から利用しており、コールセンターの方にお世話になったので、私もその一員になりたいと思っています」
■面接で志望動機を伝えるコツ
志望動機を面接で伝える場合、以下のコツを取り入れると効果的です。
◇履歴書の文面をそのまま伝えない
履歴書に志望動機を書いていますが、面接で改めて聞かれることがよくあります。この場合は、同じ内容を棒読みのように淡々と話してしまうと、志望動機の裏にある熱意が伝わりにくくなります。
根本的な志望動機は変えず、履歴書に書ききれなかった部分を強化するイメージで伝えることが大切です。
◇結論から先に伝える
履歴書を文章で書くときと同様に、口頭でも結論⇒理由の順に伝えましょう。結論を後にすると話がまわりくどくなり、「何を伝えたいのかわからない」と思われてしまいます。志望動機の印象が薄れると採用に関わるので、結論を先にすることを常に意識しましょう。
◇入社の熱意を言葉で伝える
志望動機が伝わったとしても、熱意が感じられないと採用に至らない可能性があります。そのため、「こちらで働きたいです」という単刀直入な言葉を伝え、熱意があることをはっきりとアピールしましょう。
◇ハキハキと話す
面接で志望動機を伝える際は、聞き取りやすいよう、ハキハキと話すことが基本です。聞き取りにくい小さい声は、採用担当者に「やる気がない」「覇気がない」といったマイナスイメージを与えてしまいます。志望動機の内容以上に大切なことなので、声の大きさと話し方に注意しましょう。
■まとめ
フリーターでバイトに応募する場合、過去の経験や強みを志望動機でアピールしましょう。履歴書に書く際は、志望した理由を明確にすること、ダラダラと長文を書かず簡潔に書くことがポイントです。
面接で志望動機を聞かれた際は、文面そのままを伝えないこと、熱意を言葉で表現することを心がけましょう。志望動機を相手にきちんと伝えるために、結論を先に話したり、聞き取りやすい声を意識したりすることも大切です。