派遣で働いていると、正社員と比較して給料や担当できる業務といった違いが気になるかもしれません。また、「どのくらいの期間、そこで働けるのか」という点についても心配ですよね。
ここでは、派遣社員のデメリットをチェックしつつ、派遣社員から正社員になる方法や、派遣から正社員を目指す際に注意するべきポイントなどについてまとめています。
■派遣社員のデメリット
派遣社員という雇用スタイルには、以下のようなデメリットがあります。
◇長期的な雇用が見込めない
2015年に改正された派遣法により、現在すべての業務に関わる派遣社員は、一部の例外を除いて1か所につき3年までしか働けない決まりとなっています。
これは派遣業界で「3年ルール」と呼ばれるもので、このルールのために、派遣社員は正社員に比べると長期的な雇用が見込めないケースが多いのです。
◇正社員よりも福利厚生が少ないケースがある
派遣社員が勤務先の企業と契約した内容によっては、正社員と同じ条件で働いていても福利厚生が同じでないケースもあります。
具体的には、「家族手当や住宅手当といった特別手当が受けられない」「派遣先企業で実施している各種施設の割引利用といったサービスが受けられない」などです。福利厚生以外にも、賞与や昇給など、給与面での違いを感じることもあるでしょう。
一方、SGフィルダーのような大手の派遣会社の中には独自の福利厚生制度がある場合もあるため、ケースバイケースかもしれません。
◇責任のある仕事を任せてくれないことが多い
派遣社員として勤務する際には、契約で決められた業務内容だけに関わることとされています。スキル的に対応できる業務であっても、正社員でなければ任せてもらえないことが多いのです。
■派遣社員から正社員になる方法
派遣社員から正社員になる方法には、以下のようなものが挙げられます。
◇紹介予定派遣
紹介予定派遣とは、はじめから将来的に正社員や契約社員として雇用されるものとして、一定期間派遣社員として勤務する働き方のことです。
派遣求人の際に「紹介予定派遣」として、通常の派遣のお仕事とは別に募集されているものです。正社員として雇用されたあとは、派遣先の社員として同等の条件で働くことができますが、募集件数は比較的少なく、双方の合意が得られない場合は採用に至らないケースもあります。
◇無期雇用派遣
無期雇用派遣とは、派遣会社と期限をもうけない契約を結んで派遣社員となることです。「常用型派遣」に分類される働き方の1つでもあります。正社員ではありませんが、3年ルールが適用されず同じ派遣先で継続して働くことが可能になります。
通常の派遣は「登録型派遣」呼ばれ、1つの派遣先での契約が終了すると同時に、派遣会社との契約も終了しますが、あらかじめ派遣会社と無期雇用の契約を結ぶことにより、派遣先の契約が終了しても、3年ルールにしばられることなく同じ派遣先で働けます。
◇正社員型派遣
通常「常用型派遣」と呼ばれる働き方で、派遣会社に正社員として雇用され、派遣先企業で働く方法です。
派遣先企業とは契約終了ごとに勤務も終わりますが、派遣会社の正社員としての雇用関係は残るため、別の仕事を紹介され、切れ目なく働ける可能性が高まる働き方です。
◇転職したほうが早い場合もある
1つの企業や組織にこだわりがなく、同じ業種や業務で正社員になりたい、という場合は、派遣から正社員になる方法をとらず、正社員を募集している企業へ応募するなど、転職活動をしたほうが早い場合もあります。
派遣から正社員を目指す方法は、年齢や経験、会社との相性など、派遣という働き方を利用してじっくりと見極めたい人や、正規のルートでは求人が出ない企業で正社員を目指したい人、時間がかかっても構わないという人に向いているといえるでしょう。
■派遣社員から正社員を目指す際の注意点
派遣社員から正社員を目指す際には、以下のような点に注意する必要があります。
◇転勤や異動がある
派遣時は契約になかったような部署移動や、転勤といった配属変えが、正社員になると発生する場合があります。
◇正社員のほうが給料が安い場合がある
忙しい職場や拘束時間の長い業務の場合、正社員より派遣社員で時給換算したほうが給料が高かった、というケースもあります。
◇やりたい仕事ができない場合がある
正社員になると、転勤や異動の可能性に加え、マネージメント的な業務がメインとなる可能性もあります。派遣社員のときに携わって仕事が、正社員ではできなくなってしまう場合もあるのです。
◇正社員でもボーナスや退職金がない会社もある
契約内容によっては、正社員でも派遣社員と条件がほとんど変わらないものもあります。特にボーナスや退職金を設定していない会社も増えてきており、思ったような待遇が得られないことがあります。
◇組織や人間関係でストレスを受けることが多くなる
企業によっては、派遣社員を「業務をサポートしてくれる外部の人」ととらえている場合があります。そういった企業では、直接雇用へ変わった場合に「同じ組織の人間」とみなされ、人間関係や接し方が変化することもあるでしょう。
良い方向へ変化する場合もありますが、責任の増加や共有するミッションの多さなどで、ストレスを受ける場面が増えるかもしれません。
■まとめ
派遣社員から正社員を目指す方法には、正社員になれる派遣で働くか、転職活動をするかを選ぶ必要があります。ただし正社員にもデメリットはあり、働き方が自分に合っているかどうかの見極めが大切です。
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