検品作業のアルバイトは「未経験歓迎」「簡単な軽作業」として募集されていることの多い求人です。本当に未経験でもミスなく時間内に検品できるのか、不安に思うこともあるでしょう。
ここでは、検品作業のアルバイトの仕事内容や効率良く検品を行うコツ、ミスや見逃しを防ぐためのポイントなどについてまとめています。
■検品作業のアルバイトはどんなことをするの?
検品作業のアルバイトには、大きく分けて製造系と物流系の2種類の業務があります。製造系の検品と物流系の検品作業はどう違うのか、以下でそれぞれについて詳しく見てみましょう。
◇「不良品の仕分け」「混入検品」「作動検品」(製造の場合)
メーカー工場など、製造系で行われる検品作業の仕事内容は、商品の中に不良品が混ざっていないかチェックする混入検品や、正常な作動をするかといった点を確認する作動検品などがあります。
いずれも指示やマニュアルに従い、正常な商品とそうでないものを点検して仕分けしていきます。確認方法は商品の種類や形状によって違いがあり、直接触れて確認するもの、目視で見分けるもの、器具を使い作動を確認するものなどさまざまです。
例として、衣類であればタグや縫製に問題がないか、雑貨や食器なら色ムラや割れの有無、電気機器類はボタンやスイッチが正常に作動するかなどをチェックしていきます。
◇伝票と数量を確認する数量検品(物流の場合)
物流で行われる検品作業は、伝票と数量を確認する数量検品がメインです。伝票に記載されている品目や数量と、実物に違いがないかを点検していきます。破損品が見つかるなど、一部製造での検品と似た作業が発生する場合もあります。
◇特別な経験や資格、スキルは不要だが集中力が必要
検品作業は比較的単調な作業が多いため、特別なスキルや資格は必要ありません。忍耐力も不要ですが、数量をこなす場合は見落とすことのないよう、ある程度の集中力は必要となるでしょう。
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■検品作業を効率化するコツ
検品作業を効率良く進めるコツには、以下のようなものがあります。
◇まずはチェック項目を完璧に把握すること
検品作業においては「どこをチェックするか」という点について、完璧に把握しておくことが重要です。作業するうえでのルールや手順、チェック項目の内容はしっかりと覚えましょう。
◇チェックの流れ・順番を固定してルーティーン化する
チェック項目や点検するポイントがわかったら、検品する流れや順番も守るようにしましょう。「ここを見たら、次はここ」というように、決まった流れをルーティーン化することが、作業の抜けやチェック漏れ防止につながります。また、作業のスピードアップにも貢献するはずです。
◇作業に慣れればスピードは自然と速くなる
最初のうちは時間がかかるかもしれませんが、慣れてくれば自然にスピードは上がっていきます。仕事を始めたばかりの段階では、スピードよりも丁寧さを重視して働きましょう。
作業スピードは時間を意識しながら作業していれば後から付いてくるので、焦らずミスなく作業を進めていきましょう。
■不良品を通さないためには?検品ミスをなくすコツ
検品作業の効率化だけでなく、ミスをなくすためのコツについても見てみましょう。
◇チェックシートがあるなら必ず活用する
「〇箇所の点検が終わっているか」「○○に汚れや破損はなかったか」といった、検品で確認するべき項目が書かれたチェックシートがあれば、必ず活用しましょう。
慣れないうちはもちろんですが、慣れてからのほうが気の緩みでミスをしやすい可能性もあります。他の工程に迷惑が出ないよう、チェックシートを見ながら細かいところまで確認することが大切です。
◇判断が難しい場合は必ず現場のリーダーや社員に確認する
検品作業をしていると、時には不良品か正常品なのか、判断が難しい場合も出てくるでしょう。そんなときは自己判断せず、必ず現場のリーダーや社員などに確認するようにします。
「これくらい大丈夫だろう」という思い込みがトラブルとなるケースは多いのです。迷ったらその都度確認することで、徐々に判断するポイントもわかるようになっていきます。
◇単調作業だけど作業の先にお客様がいることを忘れない
検品やチェックのアルバイトでは、特別なスキルが不要な代わりに、単調作業が続きます。しかし、だからといって機械的に関わるのは、とてももったいないことです。
熱心に仕事に打ち込むことで、その業界の仕事の流れや商品の知識も身に付きます。何より、検品した作業の先に、品物を楽しみに待っているお客様がいる、ということを常に忘れないようにしましょう。それが仕事のやりがいになるかもしれませんよ。
■まとめ
検品作業のアルバイトが未経験の方は「仕事のスピードについていけるのか?」「ミスを連発しないか?」と不安になるかもしれませんが、慣れれば速度も精度も自然と上がるため、過度な心配は不要です。実際の現場では、今回解説した効率化やミス防止のコツを参考にチャレンジしてみましょう。
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